幅広い業務であり、内容に応じて報酬を決めさせていただいておりますがいくつかの事例を示しますので御参照ください。
事例1.建築条件付き住宅の契約解除
I氏は5,400万円の建築条件付き住宅を購入。完成間際に約束違反と思われる数カ所については納得できず私どもに相談。売り主の主張は「約束違反はない。したがって手直しもしない。契約を解除するなら違約金1,100万円を請求する。」とのこと。調査の結果、概ねI氏の主張を採用、交渉するが不調に終わり手付け金の返還にも応ぜず訴訟となった。弁護士も紹介、連携により裁判。結果は和解となり手付け金の返金と100万円の和解金を受けた。私どもの調査・報告・証人出廷の報酬は25万円。その後I氏は、新たな土地を購入し、私どもの設計の新居に住んでいる。
事例2.店舗付住宅の外壁塗装工事
H氏の建物は築15年が経過し、外壁、屋根再塗装の必要な時期を過ぎていた。
ある日突然、P業者の営業マンが訪れ、その日の内に契約すれば安くすると言われ、H氏本人も改装の必要性を認識していたため、その日の夕刻390万円で契約。しかしその夜、不安になって私どもに電話で相談。翌日、見積もり内容・金額などの詳細を調査したところ、仕上げ材料の不明確な点や高すぎる金額、内容を指摘。H氏はP業者との契約を解除したい意向が強まったため、契約解除の方法を指導。スムーズに契約解除も出来た(幸いにも解除金も不要であった)。
私どものコンサルタント(相談)料、カラーコーディネート料、工事監理費を40万円で取り決め、H氏の知人の地元S塗装業者に、P業者よりも1ランクグレードアップした内容で、しかも内部の塗装工事も行うよう正確な施工内容・仕様を提示、見積もりを依頼。見積書の内容チェック折衝の末、240万円で発注した。工事中、契約仕様通りの材料が使用されているか、工事の品質に問題ないか等、数回のチェックも行い工事を完了。トータル的に経費の節減と品質確保ができた。
事例3.住宅の浴室・便所の改装工事
M邸は築30年が経過し、浴室、便所などの改装工事を検討していた。出入りのNプロパンガス供給業者に進められ内容を詰め、システムバスなどの内容も決めて、見積書の提出を受けたが、内容が良くわからず私どもに相談。内容、金額を調査したところ、床下の補強工事、床フローリング(無垢材の花梨材・・・輸入建材を安く購入)の張り替えなどの必要性もあり内容を見直すことを指摘、あらためて私どもから提出の仕様書・図面などによりN業者に再見積を依頼。424万円の提出を受けたが、交渉の後340万円で契約。私どものコンサルタント料は30万円であった。
さらに工事監理を15万円で行うことを勧めたが不要とのことであった。施工者には部分的な箇所(次の工事が進んでしまうと見えなくなる部分)での写真提出を指示した。工事監理を行わなかったため洗面化粧台の形状寸法が違っていたのだが、M氏は工事途中で了解したとのことであり、その他は充分満足しているとのことである。
事例4.ハウスメーカー住宅の選定を助言
クライアントは50代半ばのご夫婦と20代のその娘夫婦である。一昨年前、ご夫妻の住宅土地の有効活用の依頼を受けていたが、急遽、娘夫婦と二世帯住宅を建築したいとのことである。打ち合わせに行くとどうも様子が変だ。いくつかのハウスメーカーのパンフレットや図面まで用意され、私どもへの設計依頼ではないようだ。皆がそれぞれ夢を持って意中の住宅のイメージがあるようだ。聞けば半年前からそれぞれがハウスメーカーなどに相談し、その数は8社におよんでいた。すでに見積書も各社から何通も提出されていた。私は今までの流れや皆の意見を聞いた上で「住宅の注文方法」(1999住環境フォーラム)の内容を説明し、今回のケースの場合、ハウスメーカーよりも空間建築研究所にて設計を行うのが良い旨、進言したが受け入れられなかった。
実は以前にも、別件で「M社・S社」のいずれのメーカーのものがよいか?という相談があった。演出家・女優ご夫妻、野口邸の場合である。最終的に「貴兄に任せる」ということで我々の設計監理の案件になったが今回の場合にはどうもむずかしい。
内容を整理し皆の要望などを考慮し8社から5社、2社に絞った。面談の上、最終決定を仰ぎ家族会議で決定した。プラン変更、見積書の調査交渉により、工事費は150万円安くできた。契約書の特記事項記載や契約の立ち会いも含め私どものコンサルティングフィーは51.5万円であった。
工事着工後のポイント監理の見積書「住宅の注文方法(設計事務所の部分的な活用法)」も提出したが必要ないとのことであった。無事完成し「サザエさん家族」のように仲良く暮らしている。建築家市村克明の設計も必要のない物件であったが皆に喜ばれている。
