業務経歴

ケーススタディ

住宅・共同住宅

東本町の家(自邸)1991

所在地 茨城県古河市 用途 専用住宅 構造 木造一部鉄骨造 地上2階建(ロフト付き)
敷地 181.12平方メートル (54.78坪) 延面積 191.73 平方メートル (58.00坪)

注釈

建築家の自邸、両親と同居の二世帯住宅である。学生時代、建築以外の勉強をおおいにしたのを憶えている。論語は愛読書となったが、そのおかげで家族論、人間論とでもいうか、いろいろと研究した。戦前までの日本は大家族制であった。その昔の女系家族時代は別として長い間男性社会がつづいている。ヒトも動物の一種であり次代への子孫維持は女性に負うところが多い。よって住宅も娘が婿殿をもらい「サザエさん一家」が円満家庭の基本である。男同士は酒でも飲めば義父とも仲良くなるし義母は娘の旦那だから娘を大切にして欲しいので婿を大切にする。その反対はどうか?昔のことわざにもあるように「秋なすは嫁に食わすな!」。嫁って「義理の娘」なのに。義眼、義手、義足・・・「義は偽物」だからこそ本物と同じように扱うのが大切である。〉嫁が姑を実母と同じく、姑が嫁を実の娘として接すれば上手くいく。しかし「血は水より濃し」。むずかしいね・・・
さて、我が家は残念ながら私の妹が家を継がず私が嫁を迎える事となった。15年間の核家族生活の後、私の両親と同居することとなった。そこで皆が上手くいくように玄関、台所、風呂などすべて別々の設置とし他にもいろいろ工夫した。

住宅で最も重要なのが動線だ。特に二世帯は(三世代は更に)気を使わねばならない。「両親〜夫婦〜子供達(両親にとっては孫たち)」の日常の生活パターンは勿論だが、両親と孫たちとの動線、子供達の成長に合わせた動線、両親が具合が悪くなった時(若い世代が先というのもありますから特に)の動線、嫁と姑の仲が悪い時の動線〜その他ありとあらゆる生活パターンを想定しなければならない。婿殿との同居の場合には敢えて二世帯住宅にする必要はないと思う。仲良く暮らすには、住まいづくりも大切だね。

本件住宅の施工は、コンストラクションマネジャー(CMr)を設けたわけではないが、分離発注方式で行っている。建築本体は親戚の大工さん、一部曲面の特注集成材、石材などは支給、1,2階の特注キッチンは取り付けも含め別途、暖炉は輸入、取り付け業者も独自に手配、造り付け家具も別途、電気工事は大工さんの知り合いの1人親方に照明器具支給で、給排水設備工事は私の小学校の同級生の水道工事店にトイレ器具などは支給で、空調冷暖房工事は仕事でおつきあいのある住宅設備機器代理店、プロパンガスは近所のガス屋さん、床暖房はメーカーの事業所などなどである。私自身が工事監理というよりは管理を行い、CMrも兼ねた。反省だが自宅の工事監理はスタッフにさせるべきであった。やり直ししてもらう個所も「まあ、いいか〜」、数カ所だけでなく数え切れないくらいあった(苦笑)。