業務経歴

ケーススタディ

教育・文化・医療・福祉施設

イマールビル

所在地東京都品川区 用途店舗・事務所 構造鉄筋コンクリート造 地下1階 地上5階建
敷地291.84 平方メートル(85.25坪) 延面積999.03 平方メートル(302.20坪)

注釈

全国の「OO銀座」という地名は戸越銀座からはじまったと言われている。全長1.6qの商店街通り、国道1号線の一軒隣に面する好立地、しかし地下店舗を造ったはじめてのビルである。あらゆる業種のお店が多いこの界隈で地下や上層階への導入はなかなかむずかしい。地下への直通階段や正面、中央部分に吹抜を創り、壁面の滝や噴水を設けて客を入りやすくした。地下にも採光を確保しメディカルビルとして、クリニックのテナントも入居可とした。なお3階の戸越皮膚科クリニックの内装は私どもの設計である。

吹き抜けに滝を設けたのには訳がある。独立前のことだが、埼玉県小川町のヤオコーショッピングセンターである。建築本体の設計は埼玉の建築事務所の先生だったが、内装設計(ファサードも)を担当、2階建ての中央部分に吹き抜けを設ける設計なのに柱がある。私はなくてもいいのにと思ったが、はずせないとのことだ。よし、それならば・・・柱巻きして滝を創る、これはアメリカのショッピングセンターでは当たり前だ。採用されたが、完成して稼働させると大変だった。付近においてあるソファーに水が跳ねて座れない。水を調節してもダメだ。思わず言った〜「どうしてソファーを移動しないのか!」オーナーも含め皆あきれた顔だ。建築家巨匠フランクロイドライトの言葉だった。彼の設計した住宅の食卓の上に雨漏りした時に「どうしてテーブルを移動しないのか?移動しなさい。」・・・イマールビルの吹き抜けの滝、今回は2度目の挑戦だ。しかし水しぶきで地下の硝子は水量を調節しても痕がとれず、どんなに清掃してもダメだった。水は断念。水の力は女性の力と同じく怖い。私とタイル貼りの職人の芸術作品の壁だけが残っている(笑)。